建材の知識!合板ってなんでしょう

 

合板、合板とよく聞いますが、実際どんなものなんでしょうか。
ベニヤとか、コンパネなんて言うこともありますよね。よく分からないですよね。
少し調べてみましょうか。
ちなみに合板を「ごうばん」とか「ごうはん」と言いますが、正しくは「ごうはん」だそうです。

 

   合           板

 

合板をパネルソーでカット

~ メニュ— ~
1. 合板ってなあに?
2. 普通合板(ベニヤ)
3. コンクリート型枠用合板(コンパネ)
4. 構造用合板
5. 天然木化粧合板/特殊加工化粧合板
6. 合板を選ぶポイント/使い方

 

楠木の天然木化粧合板

 

特殊加工化粧合板を使用した階段

 

1. 合板ってなあに?

合板は壁板になったり、フローリングの下地になったりします。
大きく分けると、家具とか住宅の内装材に使用される化粧合板と、フローリングの下地や家の構造用に使用される普段人の目にふれない下地用合板に分けられます。
数でいえば、人の目にふれない合板が圧倒的に多いです。

合板とは、木材をロータリーやスライスして薄い板にしたものを縦・横・縦・横に直交させ3枚以上貼り合わせたものです。
普通3枚、5枚、7枚とか奇数の数を貼り合わせています。

 

木目のポリ化粧合板サンプル

 

合板を側面からみた写真

では次に具体的に合板の種類をみてみましょう。

 

2. 普通合板(ベニヤ)

あなたもベニヤという言葉は聞いたことがあると思います。
良く耳にするベニヤが普通合板のことです。
木工工作やリフォームで使われるのはこれが多いでしょう。
標準の厚みは2.3ミリから24ミリです。
良く使われる厚みは、4ミリ、5.5ミリ、9ミリ、12ミリでしょうか。
大きさは一般的には910ミリ×1820ミリです。

例えば良く目にするものといえば、押入れ、クローゼットの中の壁板や中棚の板、天井板、ファブリックボード、箱、中仕切りなどでしょうか。
下地材としてはフローリングの下地、クロスの下地が代表的な例でしょう。

普通合板のなかにシナの木の単板を上面に貼っている合板もあります。
シナの木は色が白くて美しいので、シナ合板といって住宅の内装材や家具材として活躍しています。
次はコンパネを調べてみましょう。
ベニヤとコンパネの違いってなんでしょうか?

ベニヤ

  シナベニヤ

 

3. コンクリート型枠用合板(コンパネ)

コンクリート型枠用合板は略してコンパネと呼ばれています。
コンパネは主にコンクリートの打ち込み用に利用されます。
住宅やビルを建てるときの基礎や壁を作る時にコンクリート型枠用合板などで組んで枠の中にコンクリートを流し込みます。

このようにしてコンクリートの基礎や壁が出来上がります。
コンパネの表面に塗装などを塗った塗装コンパネがあり、コンクリートの枠に使用すると仕上げが美しくなります。価格的には少し高くなります。

寸法は、標準寸法で厚み12ミリ、幅900ミリ、長さ1800ミリになります。
住宅の内装の下地材としても使われることがあります。
コンパネとベニヤは見た目が良く似ています。
特にこだわりがなければ木工工作や家具作りにはどっちを使っても良いと思います。

コンパネを使って住宅基礎コンクリート工事中

塗装コンパネ

 

 

4. 構造用合板

構造用合板は最近の住宅によく使われていますが、木工工作やリフォームではあまり目にしないと思います。
但し、耐震力を強化するリフォームではたびたび使われています。
構造用合板は住宅の耐震壁に良く使われています。
又、現在は床も24ミリ又は28ミリの構造用合板を床の下地材に使う場面が増えてきています。

構造用合板

 

構造用合板を使用してフロア-下地施工中

 

5. 天然木化粧合板/特殊加工化粧合板

【天然木化粧合板】
天然木化粧板は住宅の壁板、家具の面材に少し前まではたくさん使用されていました。
普通合板の上に天然銘木の薄い単板を貼ったものでたいへん美しいものです。

平成10年頃以前に建てられた住宅に入れば、あちらこちらに目にするでしょう。
天然木化粧合板を使用した壁板や家具は経年変化で色も落ち着いた感じなり、今見ても少しも古びた感じがありません。
たいへん良いものなのに次第に使われなくなってしまいとても残念です。

天然木化粧合板

 

天然木化粧合板施工例

【特殊加工化粧合板】
普通合板にきれいな木目模様を印刷した紙を貼っているプリント合板や、普通合板にメラミン樹脂やポリエステル樹脂などを貼っているものもあります。
家具屋さんやホームセンターで注意して見ればかなり多くの商品に特殊加工化粧合板が使われています。
木工工作やリフォームに上手に利用すれば、みごとな出来栄えになります。

プリント合板

カラフルなポリ化粧合板サンプル

 

6. 合板を選ぶポイント/使い方

合板は材木店、ホームセンターに行けばたくさん並んでいます。
木工工作・家具作り・リフォームに一番手軽に利用できるのは、普通合板いわゆるベニヤ板といわれる物です。
厚みがいろいろあるので、自分が作りたいものに何がふさわしいのか実際に触ったり、持ったりしたら良いでしょう。手ざわり、重さも重要なポイントです。

それでも決断ができなかったら、店員に聞いてみましょう。
材木店でもホームセンターでも合板をカットしてもらえるサービスが最近はあるので、それも上手に使っちゃいましょう。

合板の認定番号

ファブリックボード

 

もしあなたが手間を入れずにきれいに仕上げたいなら、シナベニヤをお勧めします。
ベニヤの上にきれいなシナの薄板を貼っているので、すぐに化粧面に使えます。
でも汚い手で触るとすぐ表面が汚れてしまうので注意が必要です。
汚れてしまってもサンドペーバーで擦れば汚れを簡単にとることが出来ます。
これもポイントとしておさえておきましょう。

天然木化粧合板は、今はあまり市場に出回っていないと思うので、シナベニヤでは物足りない方は、特殊加工化粧合板を使ってはどうでしょうか。
木目柄のものからカラフルな色のものまであるので、いろいろなところに使えますよ。
出来上がりもきっとバッチリです。

でもカットが少し難しいかなと思ったら、迷わず店員さんに相談してみてください。
きっと良いアドバイスがもらえると思います!

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