木材の知識!角材ってなんでしょう
“角材”って良く言いますが、木材の角材はどんなものなんでしょうか。
分かったようで分からないものですよね。
角材とは、木材の木口の断面が正方形か、長方形に見えるものです。更に言えば、75㎜以上の厚みと幅のあるものを挽き角類と言いますが、今回は寸法にかかわりなく木口が正方形・長方形のものを角材ということにして話を進めていきたいと思います。
では、角材とはどんな使われ方をするか、角材を使ってどんなものが作れるか考えてみましょう。
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30×30の角材
38×38の角材
45×45の角材
90×90の角材
105×105の角材
平角(ひらかく)
その他の角材
30×30の角材
通常の寸法では30×30が材木屋が置いている規成品の中では一番小さいものと思われます。
基本の長さは3Mと4Mです。
今は建築様式が変わり、建築用としてはあまり取引されていないのが現実です。
以前は看板用として良く使用されていたので選挙の前になると大量に売れていました。
杉のスノコ
上記の写真は杉でスノコを作ってみたものです。このようなスノコなら簡単に作れて使い方はいろいろです。
大きさも自由自在、自分の好きな形で作ってみましょう。
タモ収納ボックス
上記の写真は収納ボックス兼椅子です。
タモで作ってみました。収納ボックスと椅子が兼用で使えます。素敵なデザインになりました。
38×38の角材
赤松38×38 4M
38×38も規成品寸法の木材です。この寸法はほとんどの材木店で在庫しています。
手軽に購入することができます。
但し、この38×38の寸法は岡山県周辺地域で使用されるサイズなので、他の地域では少し寸法は違うかもしれません。例えば30×40とか、36×36。
桧のミニチェア
これは桧で作ったミニチェアです。木工工作で作れるようにデザインされています。ロングセラーの人気商品です!
椅子の脚や背もたれの部分に38×38に近い寸法のものが使われています。
38×38ぐらいの大きさになると小さい椅子を作る時にも使用できます。
45×45の角材
米松45×45 4M
45×45の寸法も材木店、ホームセンターで気軽に手に入るものです。
長さは2M、3M、4Mがあります。
変わったところでは、45×45 1Mの先付けクイというものがあります。
先付けというのはクイを地面に打ち付けやすいように木の先端をとがらせたものです。
米松45×45 1Mの先付けクイ
クイを打っている状態
住宅用では屋根板の下に打つ垂木、フローリングの下に打つ垂木が代表例です。
90×90の角材
90×90の大きさになると、正規の角材の寸法になります。
見た感じも角材らしくなります。
桧90×90 4M
90×90の角材になると家具を作るには少し大きすぎて、女性には少し重いかもしれません。
小屋などをDIYで作るにはうってつけです。今、材木屋やホームセンターで売られている90×90は、乾燥材のものが多いので、誰でも扱いやすくなっています。
例えば、こんな利用の方法もあります。
桧90×90棚の柱
桧90×90テーブルの脚
今では材木店でもホームセンターでもカットしてくれるサービスがあるので、利用してみてはどうでしょうか。
少し重たい90×90でも短く切ってもらえばどうにかなるでしょう。
今はDIYする方にとっては便利になりました。
105×105の角材
桧105×105 3M
105×105は住宅では柱や土台に使用される寸法です。
DIYなどするには少し大きすぎるかもしれません。
家具など作って土台の少ししっかりした木材がほしいときには利用価値ありです。
平角(ひらかく)
米松105×150 2M
105×150や105×300とか、木材の断面が長方形になっているものを平角といいます。
住宅では梁や桁に使われますが、DIYでは大きすぎて使う機会は少ないでしょう。
その他の角材
45×60、45×90、45×105の寸法の角材もあります。
45×45などの正角では少し強度に不安があるかと、意匠的にこんなサイズがあったら良いのになんて考えるときは使ってみてください。
米松 45×60 4M
米松 45×90 3M
ホワイトウッド 45×105 3M
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